2025/11/28 13:04


✨ スビンとの出会い ― 手が止まった瞬間

初めてスビンコットンの生地に触れたとき、私は思わず動きを止めた。

数あるTシャツの中にひっそりと置かれていた一枚。見た目は、特殊なデザインではなかった。派手な色でもない。
けれど、指先が触れた瞬間―まるで空気に溶け込むような、“守られている” という感覚が走った。

「こんな綿があるの…?」

思わず声が漏れ、もう一度、そっと触れた。そのやわらかさは “撫でる” というより “沈む” に近い。繊維が均一で細いことが、すぐにわかるほどのなめらかさ。その瞬間、私は心の奥で確信した。
この素材なら、私の肌も救ってくれるかもしれない。

✨アトピーの肌と生きてきた日々

私は小さな頃からアトピー肌で、「着るもの選び」はずっと戦いだった。
可愛い服を買っても、縫い代のザラつきで腕がかゆくなり、タグの先が首に触れてチクチクして眠れず、化繊のインナーは数分でかゆみが出てしまう。

“服選びは楽しむもの” だと誰もが言うけれど、私にとっては、色やデザインより「どれがいちばん肌に触らないか」を選ぶ作業だった。周りには伝わらない、小さな苦しみ。自分の皮膚に自信が持てず、鏡を見るのもため息が出る時期もあった。

だからこそ、スビンコットンに触れたあの瞬間の衝撃は、長年ずっと張りつめていた心がふっと緩むような、救われる瞬間だった。

✨「同じ悩みの人に届けたい」

ショップを始めた理由

スビンに出会った後、Tシャツなどを購入しスビンの肌触りを自分で“本当に刺激がないか”じっくり時間をかけて確かめた。
驚いたのは、あの「肌がざわつく感じ」がまったく出ないこと。朝から夜まで刺激を感じることがないんです。縫い目も多少あるのですが、なぜか意識しなくても大丈夫なんです。

「この素材なら、私と同じ悩みの人にも喜んでもらえるかもしれない」

その気持ちはどんどん強くなり、ついに小さなオンラインショップを開いた。
ブランド名は Pure Grace。

肌が弱い人にとって、“下着やインナーを選ぶストレス” をなくしたかった。自分自身が、ずっとほしかったものを届けたかった。販売を始めると、想像以上に興味を持ってもらえて嬉しいです。

✨もっと良いものを

商品開発が始まる

けれど、販売を続けるうちに気づいた。
「もっと肌に寄り添うものがつくれるはず」
「縫い目やゴムの仕様まで、理想を実現したい」

スビンのような素材のやさしさを、もっと最大限に活かすには、ただ “生地が良い” だけでは足りなかった。

そこで私は、生産背景を学び直し、デザイナーではない自分なりにパターンの勉強も始めた。ウエストが肌に当たらない縫い方。縫い目を外に出す仕様。アトピーでも「今日は大丈夫」と思える安心感。

そんな、小さくて繊細なこだわりが、一枚の服の心地よさを左右する。

“自分が人生で一番気持ちいいと思える服” を本格的に開発を始めています。
スビンに出会ったあの日の衝撃を、今度は私が、誰かの肌へ届けるために。

✨おわりに

最高の手触りを求めて歩いてきたこの道は、決してまっすぐではなかった。
アトピーのつらさも、
着るものに悩んだ過去も、
ずっと隠してきたコンプレックスも。

でも、スビンと出会ったからこそ、そのすべてが“誰かを救う知識”に変わった。そして今も、よりやさしい素材や縫製仕様を探し続け、「人生で一番肌がラクな一枚」をつくるための商品開発をしています。

ここから、あなたの肌の物語が始まる

あなたが今日着る一枚が、肌に合わずに苦労した過去の私のようなつらい選択ではなく、「今日はこれが気持ちいいから」そう思える安心の選択になりますように。

Pure Grace の服が、あなたの毎日をそっとやさしく支える存在になれたら。その想いで、私はこれからも生地と向き合い続けます。